全脳自由帳

より考えるために書く

2007-01-01から1年間の記事一覧

じっちゃんの名にかけて

金田一秀穂先生の「知るを楽しむ・この人この世界」、今日の放送は助詞や動詞の使い方について。推理小説の最後に犯人を突き止める時、「Aさんが犯人だ」「犯人はAさんだ」というように助詞の「は」「が」を使い分ける、という話をしたあと、「じっちゃんの…

不思議なCM(5)

民主党CMのページ 最近のテレビCMは、会社のWebページを示す時にURL(http://www...)ではなく検索ワード(四角い箱にキーワードが入った絵の横に「検索」ボタンがあってクリックする)を使うようになった。URLより検索ワードの方が格段に覚えやすい。ただし検索…

「グラデュエーション デイ」献本抽選当たる

グラデュエーション デイ―未来を変える24のメッセージ作者: アンドリュー・アルバネーゼ,佐々田雅子出版社/メーカー: オデッセイ コミュニケーションズ発売日: 2007/04/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る「本が好…

Killers of the Dawn (Darren Shan)

Killers of the Dawn: Saga of Darren Shan (The Saga of Darren Shan)作者: Darren Shan出版社/メーカー: Collins Crime発売日: 2003/01メディア: ペーパーバック クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見るDarren Shanシリーズ第9巻。この巻はわずか…

イピピとオポポ

金田一秀穂先生の「知るを楽しむ・この人この世界」、6/18の放送は「音の不思議な力」。言葉の意味以外にも音の印象や言葉のリズムによって人間はいろんなことを感じ取っているという内容だった。この番組の中で、以下のような調査を街頭で行っていた。 宇宙…

Murder On The Orient Express (Agatha Christie)

Murder on the Orient Express (Hercule Poirot)作者: Agatha Christie出版社/メーカー: Berkley発売日: 2004/08/31メディア: マスマーケット購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見るアガサ・クリスティ「オリエント急行の殺人」。映画に…

日本語の音の数

ふとテレビをつけたら、NHK教育で「知るを楽しむ・この人この世界」という番組をやっていた。金田一秀穂先生の「びゅの日本語」。 日本語の音(外来語や擬音語でしか使わない「シェ」「ティ」のような音を除く、もともとある音)は101個あいうえおかきくけこさ…

どう評すればいいのか「大日本人」

映画「大日本人」を観てきた。天才・松本人志が作った映画となれば観ないわけにはいかない。シュールな映画だろうから一人で観に行こうかと言ったのだが、妻も長女も観たいと言うので結局次女も連れて家族4人で行くことに。...で、どういう感想を書いたらい…

少年向け冒険小説を洋書で読む

昨年から英語の小説を少しずつ読んでいる。自分の英語力に合わせてそれほど難しくないものを、と探していくと、少年向け冒険小説に行き当たる。複数巻にわたるシリーズものがざくざく出てきて、紹介文を読んでいるだけでも楽しい。日本にはそういう小説があ…

Allies of the Night (Darren Shan)

Allies of the Night (The Saga of Darren Shan)作者: Darren Shan出版社/メーカー: HarperCollins発売日: 2002/11/04メディア: ペーパーバック クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見るこのところずっと日本語の本しか読んでいなかったのだが、久し…

フューチャリスト宣言(梅田望夫, 茂木健一郎)

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)作者: 梅田望夫,茂木健一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/05/08メディア: 新書購入: 15人 クリック: 170回この商品を含むブログ (680件) を見る梅田望夫氏の本を読むのは「ウェブ進化論」「ウェブ人間論」に続い…

ブログタイトル変更 & 200日達成

本家ブログとこのブログのブログタイトルを変更した。開設から今まで、本家の方はブッチ・ロビンスのアルバムのタイトルからとった"Fragments of My ImagiCnation"、このブログはそこから派生して"Fragments of My Memory"としていたが、英語のタイトルとい…

いわゆる「赤ちゃんポスト」について

いわゆる「赤ちゃんポスト」、どうしても賛成する気になれない。賛成する人たちの多くは、これは「必要悪」だと主張しているのだと思う。この場合の「必要」は「捨てられて死んでしまう赤ちゃんを救うこと」。「悪」は、「本来親が行うべき育児を放棄して他…

アインシュタイン丸かじり(志村史夫)

アインシュタイン丸かじり―新書で入門 (新潮新書)作者: 志村史夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/03/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (17件) を見るタイトルの通り、アインシュタインが構築した種々の理論について、薄い…

江戸川乱歩の怪奇小説

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)作者: 江戸川乱歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1960/12/27メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 89回この商品を含むブログ (139件) を見るさっきまで読んでいた。作家や書評家には、子供のころに江戸川乱歩の小説を読みふけっ…

「顔ちぇき!」を試す

「顔ちぇき!」というサービスがTVや新聞でとりあげられていた。 携帯カメラで撮った写真をメールすると、芸能人の誰に似ているかが分かる──。ジェイマジックが、沖電気工業の顔認識技術を使った携帯コンテンツ「顔ちぇき 〜誰に似てる?〜」を開始した。利用…

Amazonのウィッシュリストが携帯電話から見られないのはなぜ?

Amazonには「ウィッシュリスト」という機能があり、すぐには買わないが購入を検討しているものを登録しておくことができる。結構便利で、書評を読んだり人から勧められてよさそうだと思った本や、そのうち聴きたい・観たいと思ったCD・DVDを登録している。こ…

読書の腕前 (岡崎武志)

読書の腕前 (光文社新書)作者: 岡崎武志出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/03メディア: 新書購入: 5人 クリック: 38回この商品を含むブログ (133件) を見るいわゆる「本の本」。書評家であり、年に本を3000冊買うという著者が、本の読み方、本に対する愛…

続々・同じ曲を違う人が歌うのを聴く

全く季節はずれだが、前回触れたMerry X'mas Showについて。日本テレビ系で2回だけ、1986年と1987年のクリスマスイブに放送された。明石家さんまが司会、桑田佳祐や松任谷由実(当時ほとんどTVに出ていなかった)を中心に、いちいち挙げられないぐらい豪華な顔…

続・同じ曲を違う人が歌うのを聴く

「同じ曲を違う人が歌う」といえば、昔何かのレコードのライナーノーツに「優れたシンガー・ソングライターは、他人に提供した曲を自分で歌うと、その他人が歌ったのより必ずよくなる」と書いてあったのが妙に印象に残っている。この「法則」の例として思い…

ほのぼの番組に毒づく(5)

当ブログ恒例(?)、「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」批評。今回(5/5 第78回)も家族で観た。優勝〜3位はそれなりに質の高い作品だった。不合格は33組中6組。1組しか不合格が出なかった前々回の反省をふまえ、このぐらいが適正だとスタッフは考えているの…

大切な文字を赤で印刷するのはやめて欲しいバトン: EXPACK500

だいぶ前の話だが、Life is beautifulの「大切な文字を赤で印刷するのはやめて欲しいバトン」、私もかねがね同じことを思っていたので、見つけたら写真に撮ってブログに載せようと思っていた。遅ればせながら今日やっと撮影。 街角のポストに貼られていたEXP…

「ロッキー・ザ・ファイナル」にノックアウトされる

昨日の「バベル」がやや消化不良だったので、「こうなったら観たくなってくる」と書いた「ロッキー・ザ・ファイナル」を観に行った。よかった。前評判が高かったので期待も大きかったが、その期待を上回ってくれた。引退してイタリアンレストランを営んでい…

「バベル」を観る

今日と明日は、GWにしかない「学校は休みではないが会社は休み」の日。妻と映画を観に行くことにしている。しかも今日は映画の日である。昨年の今日はジム・ジャームッシュ監督においてけぼりにされたので、今年はどれを観るか慎重に協議の上、「バベル」を…

同じ曲を違う人が歌うのを聴く

今日は我が家の2人の娘のピアノの発表会だった。娘たちの出来がどうだったかはおいておくとして、プログラムの中に女性4人による「千の風になって」の合唱があった。「♪わたしのーおはかのーまーえでー」である。この歌、昨年の紅白で秋川雅史が歌ってからヒ…

火車(宮部みゆき)

火車 (新潮文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/01/30メディア: 文庫購入: 47人 クリック: 454回この商品を含むブログ (459件) を見る有名なミステリー。こういう作品はまとまった時間のある時に一気に読んだ方がよい。細切れに読むと…

太宰ふたたび

走れメロス (新潮文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/02メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 124回この商品を含むブログ (175件) を見る太宰治の小説に出会ったのは高校時代だった。なぜか性に合っていたようで、新潮文庫で15冊ぐらい読ん…

「カラマーゾフの兄弟」を読了する日は来るのか

「罪と罰」の話を書いたので、ドストエフスキーつながりで。あちこちでドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を絶賛する文章を目にする。別にブームになっているわけではなく、世間でそういう評価なのを私が知らなかっただけだろう。驚異の書評サイト「…

関東方言「平気ですか」

東京周辺には、自分のしゃべる言葉を「標準語」だと言う人が多いが、東京周辺に特徴的な言い方というのはある。例えば「端(はし)」を「はじ」と言うのはその1つである。辞書にも「はじ」は「関東方言」として載っている。もう1つおもしろいなと思うのは、「…

読めない小説

「新潮文庫の100冊」というのがある。その名の通り、新潮文庫の本の中から100冊を厳選したもの。1976年から毎年選定されている。小説読みに燃えていた高校時代、この100冊を全部読んでやろうとふと思い立った。1979年・1980年あたりの100冊である。今リスト…