- 作者: 江戸川乱歩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1960/12/27
- メディア: 文庫
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前半は軽妙な推理ものが多く、名探偵・明智小五郎も登場する。そして後半の怪奇小説3編「人間椅子」「鏡地獄」「芋虫」がすばらしい。特に最後の「芋虫」はすごい。私にとってはエログロナンセンスといえば筒井康隆なのだが、筒井小説(たとえば「問題外科」「死にかた」)とは全く異質なグロさだった。
ちょうど今週のNHK「その時 歴史が動いた」が江戸川乱歩の回で、これらの小説の紹介もあった。松平定知アナウンサーの口から「エログロナンセンス」という言葉が聞けるとは思わなかった。