- 作者: 志村史夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
アインシュタインがノーベル賞級の論文を5つも同じ年に立て続けに発表していたというのを、はずかしながら知らなかった。「奇跡の年」と呼ばれる1905年である。当時の彼は大学の先生ではなく、スイスの特許局の役人だった。論文は以下の5本。
4.の特殊相対性理論は「動いている物体の長さは縮み、時間は遅れ、質量は大きくなる」などの衝撃的な結論を導くものだが、このわかりにくい理論も、「あること」を認めてしまいさえすれば急にわかりやすくなると解説されていて、目からウロコだった。
そのあとの一般相対性理論(「時空の歪み」を中心とする)をもう少していねいに解説してほしかったが、全体としては非常によい入門書なのではなかろうか。