Murder on the Orient Express (Hercule Poirot)
- 作者: Agatha Christie
- 出版社/メーカー: Berkley
- 発売日: 2004/08/31
- メディア: マスマーケット
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厳冬のヨーロッパで雪のため立ち往生したオリエント急行の中で殺人事件が起こる。たまたま乗り合わせた「灰色の脳細胞」名探偵エルキュール・ポアロ(Hercule Poirot)の推理が冴える。ものすごく緻密な推理というわけではないのだが、評判通りうならされる作品だった。
予期していたことではあるが英語はかなり難しかった。しかも推理小説だと、意味をちゃんと理解していないと推理の肝心なところがわからないかもしれないなどと思ってしまうので辞書を引く回数が増える。それと、登場人物のセリフに時々フランス語が混じるのにはちょっと困った。短いフレーズばかりだが、意味がわからないので雰囲気で読んでいくしかない。英語ネイティブの人たちにはわかるのだろうか。
きちんと理解しているかどうか不安なところをチェックするためもあって、日本語版を本屋で立ち読みしてみた。ポアロのセリフの「〜ですからな!」という口調が原書でのイメージと合わない。原書ではどのセリフを誰がしゃべっているのかよくわからないところがあったが、日本語だと「〜ですのよ」と言ったら女性、というように言い方で区別できるのでわかりやすくなる。英語でもネイティブの人たちには手がかりがあるのかもしれないが。