- 作者: 麻耶雄嵩
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2002/06
- メディア: 文庫
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で、「秋」を麻耶雄嵩が書いている。
「早く乗せて!」非番の刑事天城憂の車に、女性が乗り込んで来た。真幌市在住の有名なミステリー作家闇雲A子だった。この春から十一件も連続して殺人事件が発生している。その「真幌キラー」をA子は追っていたのだ。死体の耳が焼かれ、傍には必ず何かが置かれている。犬のぬいぐるみ、闘牛の置物、角材…。真幌市を恐怖のどん底に陥れる殺人鬼の正体とは?
文庫120ページほどの短い作品だが、それなりに読みごたえはあったし、ある意味麻耶作品らしい「いったい何なのだ...」感を味わうこともできた。全てにスッキリ納得した状態で読み終えたいという人には向かないかもしれないが。
そういえば、最初に出てくる真幌市の地図を途中で一度も参照しなかったことに気づいた。特に必要がなかったのである。他の3作品では必要になるのかもしれない。