- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1992/08/01
- メディア: 文庫
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新日本航空の花のスチュワーデス、通称・エー子とビー子。同期入社でルームメイトという誰もが知る仲よしコンビ。容姿と性格にはかなり差がある凸凹コンビではあるけれど…。この二人が奇妙な事件に遭遇する。昼間、乗務中にお世話した男の妻が、自動ロックのホテルの室内で殺害されたのだ。雲をつかむような難事件の謎に挑む二人の推理はいかに?
エー子とビー子(主にエー子)の活躍で事件が解決する。どれも軽快な話で、気楽に読めた。7編のうちのマイベストを挙げるとするなら「マボロシの乗客」かな。動機がバカバカしくてよい。
ところで、「殺人現場は雲の上」と言いながら、雲の上(飛んでいる飛行機の中)で殺人事件が起こった話があまりなかったな...と思って改めてチェックしてみたら、1つもないではないか。このタイトル、雰囲気としてはフィットしているが、実は内容と合っていないわけである。