全脳自由帳

より考えるために書く

インシテミル(米澤穂信)

インシテミル

インシテミル

先日の読書旅行で読んだミステリー。ミステリーは一気に読んだ方がいいので、読書旅行向きだと言える。妻が持っていた「このミステリーがすごい! 2008年版」でランクインしていて、おもしろそうだったので読むことに。なぜかAmazonには在庫がなかったのでbk1で購入。

いわゆるクローズドサークルもの。ミステリーではあまり真剣に犯人やトリックを推理しない(どうせわからないし当たらないので)ことにしているのだが、十分楽しめた。登場人物の性格(というか知性)と行動が合っていないのではと思うところや、最後まで読んでも理由のわからなかった部分もあったりするものの、全体としては非常によくできたミステリーだと思う。

タイトルは「淫してみる」ということらしい。表紙に「THE INCITE MILL」とあるのはこじつけだと思うが、「殴り合い(mill: 俗語)を刺激する(incite)」という意味にならなくもないようである。

それにしてもこの表紙の女性、一体誰なのか。登場人物にそれらしい人がいない。