前回書いたように、私の場合、読書が最もはかどるのは電車の中である。そういう人は結構多いはず。理由は以下のようなところにあるように思える。
- 適度な雑音と揺れ
シーンとしているところでずっと本を読んでいるとちょっと息がつまって疲れてくることがあるが、電車の中は適度にざわざわしており、また読むのがつらくならない程度に揺れるので、リラックスして読み進めることができる。 - 他のことをすることができない
電車の中でできることは限られている。読書というのは楽しいことでありながらしんどいことであるという面があるので、家で本を読んでいると、雑用に走ったり、ついついテレビをつけてしまったりするが、電車だと他のことに浮気をしにくい。 - 時間制限
電車を降りるまでしか読めないので、集中して読もうという気になる。
1.は電車という環境の効果。喫茶店で本を読むこともあるが、1.の点で電車には及ばない。2.と3.は「制限されていることの効能」である。