長女(小5)は、自分のことを話す時に「花子(仮名)はね...」というように自分を名前で呼ぶ。「そろそろ『わたし』と言ったらどうなのか」と言うと、「そんなの誰も言わない」という。学校の友達も、女子は長女の知る限り全員が自分の名前を使うらしい。さすがに男子には「太郎はね...」などと言う子はおらず、みんな「ぼく」か「おれ」らしいが。
我々のころは、小学校のある程度の学年になれば女子はみんな「わたし(あたし)」と言っていたし、妻もそうだったらしいが、時代は変わったということなのか。
ふと自分のことを考えてみると、私は現在自分のことを言う時に「ぼく」「おれ」「わたし」「おとうさん」の4種類を使い分けている。親しい友人や妻には「おれ」、知らない人と話す時やかしこまった場では「わたし」(メールなどの文章でも「私」)、娘たちには「おとうさん」、それ以外は「ぼく」である。
小さいころは「ぼく」だけだったのが小学校時代に「おれ」が加わり、さらに大学時代だったかに「わたし」を使うようになり、子供と会話するようになって「おとうさん」が入った。もう増えることはないだろう。いくら年をとっても「わしはのう...」などと言うようになるとは思えない。
追記
コメントでid:himazublogさんから「『おじいちゃん』というのが加わる可能性は大いにあるのでは」という指摘をいただいた。確かに。自分の未来の姿というのは想像しにくいものである。孫ができるころには娘たちには「おとうさん」と言わなくなって、4種類より多くなることはないかもしれない。