世代を越え、時代をつくった、キャラクターたちがやってくる!
復刊ドットコム: 藤子・F・不二雄大全集(第1期) 全33巻
藤子・F・不二雄ワールドの魅力をあますところなく収録した、これが究極のコレクション!
全作品網羅を目指す初の大全集。藤子・F・不二雄が生涯描いたまんがの総ページ数は約46,000ページ、約3,500話。その作品ひとつひとつを丁寧に、整理し、構成し、新たな巻立てでお届けします。毎月2〜3冊ずつ刊行!(毎月25日ごろ発売)
(略)
★『オバケのQ太郎』待望の刊行!
「少年サンデー」での初登場第1話から、学年誌に帰ってきた『新オバケのQ太郎』の最終回まですべてを収録予定。(第1期では「少年サンデー」全掲載分を収録)
やった。ついにオバQが復刊される。
藤子不二雄作品の中で巷の人気No.1は「ドラえもん」だろうし、私自身もドラえもん第一世代(調べてみると連載が始まったのが1970年1月号、私が「小学一年生」を読み始めたのは同年4月号から。ちなみにのび太は私と同じ年生まれで学年は1つ下)なのでドラえもんをたくさん読んで育ってきたが、一番好きなのはオバQである。便利な道具は出てこないし、オバQ自身は化けることもできないが、あの一種とぼけた味は他のマンガにはないものだと思う。
「オバケのQ太郎」も「新オバケのQ太郎」もコミックスで全巻持っていたのに、実家に置いていたら捨てられてしまった。買い直そうとしたら絶版だとわかって愕然とした。上記の復刊ドットコムには「ぜひ復刊してほしい」というリクエストが多く寄せられ、私も書き込んだのだが、長い間それは実現しなかった。
絶版の理由について、「封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで」を読むといろいろな説が書かれているが、この作品が藤本弘(藤子・F・不二雄)と安孫子素雄(藤子不二雄A)の最後の合作(実際に分担して描いた)であり、その後コンビを解消して今では藤本氏だけが故人になっている関係で、著作権について問題が生じたのではないかというトーンだった。真相はわからないが。
「藤子・F・不二雄大全集」に入るということなのだから、藤子・F・不二雄の作品と位置づけるということで解決したのだろうか。いずれにしてもまた読めると思うとうれしい。オバQは全巻買って、娘たちにも読ませて、捨てられないところに置いておくことにしよう。