- 作者: 島田荘司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1988/07/01
- メディア: 文庫
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五年ぶりに、別れた妻・通子からかかってきた電話に、ただならぬ気配を感じた捜査一課の吉敷竹史は、上野駅へ。発車直後の「ゆうづる九号」に通子の姿を見つけたが……。
翌日、列車内で通子と思われる女の死体が発見された!
青森、盛岡、雪の釧路を舞台に、意表をつく壮大なトリックとサスペンスで描く、本格推理第三弾!
「島田荘司といえば大技」と言えるほど島田作品に通じているわけでは全然ないが、「斜め屋敷の犯罪」級の大技トリックを期待してしまう。途中でマンションの見取り図が出てきた時点で、これは何かやってくれるぞと思いながら読んでいた。
そしてやってくれた。トリックが明かされた時は笑ってしまった。いい意味で。やはりこうでなくては。全ての謎に大技で説明がついた。
吉敷と通子のラブストーリーとしても読ませる。ちょっとクサイけど。