- 作者: 横溝正史
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 1973/03/01
- メディア: 文庫
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「われ、近く汝のもとに赴きて結婚せん」という奇妙な手紙と佝僂の写真が、古神家の令嬢八千代のもとにまいこんだ。三日後に起きた、キャバレー「花」での佝僂画家狙撃事件。それが首無し連続殺人の発端だった…。因縁の呪いか? 憎悪、貪欲、不倫、迷信、嫉妬と、どす黒い要素が執念深くからみあって、古神家にまつわる、世にも凄惨な殺人事件の幕が切って落とされた!!
旧家を舞台にして
メイントリックには非常に有名な先例があるのだが、それとの差別化はなされているのだろう(先例の方を読んでないからよくわからないけど)。ともかくこの作品に関しては予備知識なく読めてよかった。
戦後すぐにこんな小説が書かれていたとは。横溝正史は昔ブームになったからかえって敬遠していたが、おもしろいなあ。今度は昔のブームの象徴とも言える「犬神家の一族」でも読んでみるか。