全脳自由帳

より考えるために書く

斜め屋敷の犯罪(島田荘司)

斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)

斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)

「力技の作品」と聞いていたが、その通り。先日読んだ「占星術殺人事件」と同じ感想を漏らさざるをえない。「よくこんなことを思いつくものである」。犯人の見当はなんとなくついたし、「占星術」のトリックの方が好きではあるが、いろんな意味でびっくりさせられた。

空間把握の苦手な私にはこの斜め屋敷の構造はきつい。最初に出てくる館の図を何度見返したことか。

このエントリを書くためにAmazonを検索していて気がついたのだが、この作品の「改訂完全版」というのが出ているではないか。しかも今年2月。加筆され、館の図などもわかりやすくなっているらしい。さらに調べたら、「占星術殺人事件」の方も同じく「改訂完全版」が出ている。ミステリーというのはこういう改訂が割と多いのかな。「十角館の殺人」しかり。