- 作者: ドストエフスキー,亀山郁夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/11/09
- メディア: 文庫
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この巻には有名な「大審問官」があり、またゾシマ長老の一連の談話と説教がある。どちらもキリスト教に関連する重い話で、きちんと理解できたなどとは到底言えない。これらの部分は時間を置いて再読した方がよさそうである。
物語としては、本格的な展開はまだまだこれからだと予想される。そういう意味では第3巻以降が楽しみである。
聞くところによると、「カラマーゾフの兄弟」には戦前から最新のこの亀山訳まで14種類の日本語訳があるらしい。亀山訳を読み終えて「よかった!」と言えたら、他の訳で主要なところを再読してみるのもいいかもしれない。