全脳自由帳

より考えるために書く

同時通訳の人に訊く

日本語・英語の同時通訳の仕事をされている人と話をする機会があった。かねがね同時通訳というのはすごい技術だと思っていたので、ちょっと訊いてみた。

  • Q. どうやったら同時通訳なんてことができるようになるんでしょう?
    A. 結局は「慣れ」ですね。
  • Q. 集中力の配分としては聴く方に80%、話す方に20%ぐらいかなと想像してるんですが...
    A. そんな感じですね。
  • Q. あまり長い時間はできないと聞きますが、どんなもんですか?
    A. ゆっくりしゃべってくれる人なら割と長くできますが、話すのが速い人の同時通訳だと15分ぐらいで頭がしびれてきます。
  • Q. 日本語を英語に同時通訳するのとその逆とでは難しさに差はあるんですか?
    A. それも「慣れ」の問題ですね。

2番目の質問はちょっと答を誘導してしまった感もあるが、聴く方に神経を使って口は自動的に動くぐらいではないとできないのではないかと想像している。

最後の質問は、もともとどちらがネイティブの人なのか(あるいは両方なのか)によって違うのかもしれない。今回話した人は外見はハーフという感じで、日本語は我々と全く同じように話されていたので、もしかしたら子供のころから両方話せる人なのかも。

「結局は『慣れ』ですね」というのは何かに熟達した人がよく言う言葉だが、これは「しっかりした技術のある人が経験を積めば(= 慣れれば)できるようになる」ということだと思う。つまり「技術も経験も両方必要」ということなのである。