出張で時々行く東京で電車に乗った時に違和感を覚えることの1つとして、「優先座席に座る人が少ない」というのがある。かなり混雑していても誰も優先座席に座っていなくて、「近くの人が座ってくれたら、立つスペースが少し空くのに」と思うことがある。大阪ではあまり見かけない光景である。
席を譲るという行為がいやだからかと思っていたのだが、それだけではなく、もっと強い理由もあるらしい。
優先座席には座らないという人の多さに驚く。「周囲から冷たい視線を浴びる」って本当なのか? 考えたこともなかった。
優先座席はあくまで「優先」であり、「専用」ではない。空いていれば座って、お年寄り、体の不自由な人、妊娠している人、…が来たら譲ればいいこと。というか、本来は全ての座席が優先座席なのである。あえて特定の座席だけをそう決めているのは、(残念ながら)そうした方が効果が出る(譲る人が多くなる)からだと思う。
昔大きな注目を集めたこの記事でも、「シルバーシートに行けよ」というセリフがあったな。
そんなことを普段考えていたら、この記事を見つけた。
目からウロコ。譲らない人に座らせないために優先座席に座るというのはいい。
以来、つとめて優先座席に座ることにしている。「冷たい視線」を浴びているのかもしれないが、そんなこと知るか。
そうするからにはもちろん、座る必要のありそうな人が来たら譲っている。でも隣に元気そうな若者が平然と座っていたりすると、「君が譲ったら? 僕もそんなに若くはないよ…」と言いたくなることはある。