というわけで、聴かなくなった音楽CDを無圧縮でハードディスクに保存していくことにした。いわゆる「吸い出す」作業。
そのためのフリーソフトを探す。できるだけ元のCDと同じように聴きたいので、曲の内容だけでなく曲間の時間もできる限りちゃんと保存したい。具体的には、曲データの間の「プリギャップ」(→ ギャップの解説ページ)をきちんと解析して記録できるソフトを探して、CD Manipulatorを使うことにした。今はサポートなしの跡地だけになっているソフトではあるが。
このソフトで吸い出すと、XXX.cue(トラック情報など), XXX.img(CDに記録されているデータ)という2つのファイルができる。これらをDaemon Tools Lite(フリーソフト)で仮想ドライブとしてマウントする。こうするとCDをドライブに入れたのと全く同じように、iTunesなどのプレーヤーで再生したり、AACなどに変換したり、必要ならCD-Rにコピーして音楽CDを作ったりすることができる上に、ディスクのシークが速いのでCDより快適である。
ただし、CD Manipulatorでギャップ解析をONにして生成したイメージはたまにマウントできないことがある。これには悩まされたのだが、試行錯誤の末、
- まず「正しいTOCをギャップ情報の取得」をONにした上で、ギャップの解析を「等倍追跡」にしてイメージを生成
- マウントできなければ「全セクタサーチ」にして生成し直す(かなり時間がかかる)
- それでもダメなら、ギャップの解析はあきらめて「正しいTOCをギャップ情報の取得」OFFで生成
とし、イメージを生成するごとにDaemon Tools Liteでマウントできるかどうか確認していくことにした。このあたり、音楽CDがデジタルデータをちゃんと読めるメディアでないことを思い知らされる。つづく。