- 作者: 有栖川有栖,鈴木有布子
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2009/01/10
- メディア: コミック
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やたらさわやかな表紙。まずはこの作品から登場するマリアがどんな感じに描かれるのか楽しみにしていたのだが、あまりにも普通(のかわいい子)だったのでちょっとだけ拍子抜け。
それともう1人注目していた人がいた。真犯人になるある人である。こちらはかなりイメージが違っていた。まあ小説のコミック化や映画化の際にはいつもつきまとうことだし、気になるほど違っているわけではない。
全体として、今回も原作の雰囲気をうまく伝えながら少女マンガ的ノリに溶け込ませていると思う。全く不自然さが感じられなくてよい。原作を読んだ人も読んでいない人も楽しめるのではなかろうか。
ただ、原作で一番印象に残っていたシーン(なぜ印象に残ったかは秘す)があまりにもさらりと描かれていた(コミックP125)のにはちょっとがっかりした。こんなシーンにこだわる人は少ないのかもしれないが。
この第1巻で、原作のページ数でいうと全体の半分近くまで進んでしまった。これからあと2巻、じっくりと描いてくれることを期待している。