- 作者: 赤川次郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 1984/03/30
- メディア: 文庫
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動物ものが苦手な私は読む気がしなかったのだが、第1作のこの作品は評判が高いので、これに限って読んでみることにした。
体つきは優雅で上品、きりっとした顔立ちの三毛猫。手術で子宮をとったせいか、時々物思いにふける癖がある。だがひとたび事件がおこると、ユニークな推理と鋭い冴えで人間どもを翻弄する。その名も『ホームズ』。そして、コンビの片山は、血を見るのは大きらい、アルコールはダメ、女性恐怖症と三拍子そろった独身男性。一応刑事だ。売春、密室殺人、女子大生連続殺人事件と二人(?)のまわりには事件がいっぱい。ノッポで童顔の片山と名探偵ホームズのスリリングな活躍を描く、ベストセラー「三毛猫シリーズ」ついに文庫化!!
ライトな小説をイメージしていたら、結構重い話だった。しかけは複雑。特に密室トリックはユニークである。片山とホームズの出会いから描かれているので、このシリーズのファンには必読の一作、のはず。
内容の重い軽いにかかわらずどんどん読み進められるのは想像していた通り。しかしやはり赤川次郎はこれぐらいでやめておこう。深入りしたらきりがない。