- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1994/11/01
- メディア: 文庫
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一代で財を成した一ケ原高顕が死んだ。妻子を持たない高顕の莫大な財産の相続にあたり、彼の遺言状が一族の前で公開されることになった。公開場所は旅館“回廊亭”。一族の他には、菊代という老婆が招待されていた。だが、菊代の真の目的は、半年前に回廊亭で起きた心中事件の真相を探ることだった…。その夜、第一の殺人が。斬新な趣向を凝らした傑作長編推理。
主人公は菊代に変装して回廊亭にもぐり込む。それがいつばれるのかが1つの焦点になる(実際には若い女性が老婆に化けるのは相当困難だとは思うが...)。そして結末... そうきたか! 我ながら簡単にだまされるものである。東野圭吾らしく、最後にはせつなさの漂う話だった。