
- 作者: 東川篤哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/02/09
- メディア: 文庫
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しがない貧乏学生・戸村流平にとって、その日は厄日そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ!かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに?ユーモア本格ミステリの新鋭が放つ、面白過ぎるデビュー作。
なかなかうまいトリックだった。1つ1つの要素は普通だが、全体としてうまく組み立てられていると思った。
タイトルは「アパートの鍵貸します」のもじりだと思うが、内容ときっちり合っているとは言えないのがちょっと気になる。そんな細かいことを気にせずにつけたのだろうけど。
あまり長くない(文庫版で300ページぐらい)ので読みやすい。特にこの軽妙な文体が肌に合う人にとっては、この人の作品は楽しめそうである。私はまあ、また気が向いたら他のも読もうかと。