- 作者: 泡坂妻夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1993/09/12
- メディア: 文庫
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玩具会社部長の馬割朋浩は隕石に当たるという奇禍で命を落とす。その葬儀も終えぬ内に彼の幼児が睡眠薬を過って飲み死亡する。さらに馬割家の人々のあいだで不可解な死が連続して……。ねじ屋敷と呼ばれる馬割家の庭に造られた巨大迷路に隠された一族の謎とは? 伝法肌の女性探偵と新米助手の活躍が楽しい、日本推理作家協会賞受賞作。
またしても感嘆。最初の「隕石に当たる」という事故には奇怪なものを感じるが、その後はまさに乱れからくり。ちょっと無理があるんじゃないかと思ったところもあるものの、よく考えられたしかけだった。途中で繰り広げられるからくり人形に関するウンチクには少し退屈したが、私は有名な「茶運び人形」ぐらいしか知らなかったので、興味深くはある。
松田優作主演で映画化されているとは知らなかった。映画の方の評判はあまりよくないようである。