- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1998/05/01
- メディア: 文庫
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しかしそれほどおもしろいエッセイではなかったな。書いてあるエピソードはおもしろいのだが。「小説家のエッセイ」の中で私の好きな中島らも、筒井康隆、原田宗典といった人たちのものに比べると、エピソードからの話の発展というか、そういうものがあまり感じられない。
でも、別にいいのである。すごい小説を読ませてくれればそれで。
東野圭吾という人は高校時代に「アルキメデスは手を汚さない」に出会うまで本をほとんど読んだことがなかったらしい。そういう人が今のようにすごい小説を連発するようになるというのは信じがたいことである。