全脳自由帳

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

ほのぼの番組に毒づく(3)

ゴールデンウィークにまた「大家族モノ」の番組が放映されていたようである。観てないけど。この種の大家族礼賛番組が昔から好きになれない。

だいたいいつも子供が10人ぐらいいる家族が登場し、食事の量とか洗濯物の量とか朝の戦場のような状況とか、すさまじい光景が紹介される。どう考えても「子宝に恵まれてにぎやかなほのぼの家族」ではなく「無計画に子供を増やしてしまったために大変な生活を余儀なくされている家族」。それを観て「自分はああでなくてよかった」と思うための番組としか思えないのである。

そして何よりも、他人の不幸とまでは言わないまでも他の家族の大変な状況を見て喜ぶ番組になってしまっているのに「ほのぼの」を装って放送しているところに腹が立つ。テレビに向かって「親が無計画に出産しただけなのを美化するな!」と毒づき、やはりひんしゅくをかうのだった。子供たちにとっては自分で選んだ環境ではないから、がんばっているのはえらいと思うが、そういう点だけをとるなら大家族じゃなくても例えば「親がまじめに働かないために苦労している子供」でも同じである。

おろちょんのお笑いマンガ道場」の「『大家族モノ』は日本をダメにする」で、大家族モノについて的確に書かれている。このエントリには私もコメントを書いた(この時はraymondという名前)。大家族も少子化抑制には貢献しているわけだが、「大家族モノの番組を野放しにすることは少子化の加速につながる」という視点には感服。

3回にわたってお送りした「毒づくシリーズ」、要するに「『ほのぼの』を装ったあざとさ」に腹が立つのである。これでいったん終わりにする。ああすっきりした。