- 作者: 天藤真
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1995/03
- メディア: 文庫
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「困っちゃった、わたし、人を殺したの」結婚するから別れて欲しい、と言われ、かっとなって相手を突き飛ばしたところ、打ちどころが悪くて死んでしまった、という友人の告白を聞き、内縁関係にある女性で結成したグループの面々が架空の犯人をでっち上げたまでは良かったが、いないはずの人物に瓜二つの人間が実在したから話は混沌として…。予断を許さぬ展開と意外な結末!
並行して進む話が結局有機的に絡み合っていなくて、消化不良になってしまった印象。「すごい偶然」を持ち出すなら、それに見合う展開(偶然の「理由」でなくてもいいから)がほしい。結末もそう意外なものではなかった。
天藤真独特の、のんびりしているようでキリッとした文体は味わえるのだが...。次に期待!