先週末は宝塚ブルーグラスフェスティバルだった。いつものメンバーに会え、いつものようにステージの濃厚なブルーグラスを聴いて帰ってきた... というのは去年のエントリに書いたのと同じ。年に1回しか参加できなくても、こうやって楽しめるイベントがあるというのは財産である。一緒に行った家族も楽しかったと言っていた。
今回、同じタープで生活した人が琵琶(果物ではなく楽器の)を持って来られていたので、見よう見まねで弾かせてもらった。チューニングをメモ。
- 4弦: G#
- 3弦: 4弦より低いD#
- 2弦: 4弦と同じ音のG#(ただし弦は4弦より細く、テンションが低い)
- 1弦: 2・4弦より高いB
というわけで、オープンG#mということになる。歌う人の声に合わせて全部を半音上げたりもするらしい。バチでジャラーンと鳴らすと独特の響きである。フラットマンドリンのG#mと一緒に弾いてみると、同じコードのはずなのに全く合わない。楽器の持つ「色」が違いすぎるのである。
フレットに相当するものは4つしかない。中島らもも書いていたが、中国の琵琶にはフレットがたくさんあって超絶技巧で弾くのに対し、日本のは「道」の世界に行き、どんどんシンプルになって今の形に落ち着いているとか。4つのフレットの音を拾ってみると、半音刻みの音階での1, 5, 7, 9フレットに相当する音だった。しかし琵琶の場合はフレットの間で弦を押さえて音を高くする(垂直チョーキングとでも言うべきか)ことが多いらしいので、フレットの位置のみによる音階はあまり意味がなさそうである。
琵琶のチューニングについてWebで検索してみると、
【楽器 薩摩琵琶の調弦譜】 琵琶の調弦は、弦と弦との間の音程差だけが決まっている相対音階で、語る人の声の高さに合わせて調弦することが出来ます。調弦後に弦が落ち着き音が安定するまでに時間がかかるので、曲の途中で調弦を変えることはありません。
和楽器-琵琶
やはり歌う人に合わせてチューニングを変えるのか。このページについている図を見ると、4弦琵琶の場合AEAB、5弦琵琶ではAEAEEというのが紹介されている(いずれも2つ目の弦が一番低い音)。AEABではなくAEACなら上記G#mチューニングと話が合うのだが。