CATVのMUSIC AIRチャンネルでシャーデーの1993年のライブをやっていた。
このライブを見ながら、同じくシャーデーファンの妻との会話。
妻「シャーデーって、今はどうしてるのかな?」 私「さあ...解散したという話は聞かんけど」 妻「え? 解散ってどういうこと?」
これでわかったのだが、妻はシャーデーというのはバンドの名前ではなく、ボーカルのシャーデー・アデュがソロで活動しているとずっと思っていたらしい。今までシャーデーの話をしたことは何度もあったのに、認識の違いには気づかなかった。ボーカルの人の名前をそのままバンド名にしたりするからややこしいことになるのだが。そういえば同じ名前のつけ方をしたネーナというバンド(ううっ、HPはやっぱりドイツ語か....)もあったな。ボン・ジョヴィもそうか。
私は曲に対する感受性が鈍いのか、初めて聴いてすぐ気に入った曲というのがあまりない。今ムチャクチャ好きな曲でも、最初に聴いた時はピンとこず、何度も聴いているうちにはまったというケースが多い。しかしシャーデーの曲をラジオで初めて聴いた時はいきなりノックアウトされた。
その時バンド名も曲名も聞き逃したのでそのままになっていたのだが、その後シャーデーを知り、ラジオで聴いた曲が2ndアルバム「PROMISE」の1曲目に入っている"IS IT A CRIME"であることをなんとかつきとめた。ドラマチックでストレートな、今でも大好きな曲である。このアルバムは他にもいい曲が多く、全体として1枚目の「DIAMOND LIFE」よりもシャーデー独特の雰囲気が確立している気がする。興味のある人にはオススメのアルバムである。
シャーデーは解散することなく現在も活動中。寡作なバンドで、オリジナルアルバムは約20年間で5枚しか出ていない。普段何して暮らしてるんだろう。ボーカルのシャーデー・アデュという人、実は歌はそれほどうまくない、と思う。でも彼女のボーカルでないとシャーデーの音楽は全く成り立たない。そしてとても凛々しくカッコいい人である。あと、ベースのおじさん(いつもベースのストラップを短めにして高く持ち、ニコニコ笑いながら弾く)も印象的である。
MUSIC AIRのライブで、アンコールの歌の最中に観客の1人が下から一輪の花を渡すシーンがあった。シャーデー・アデュは踊りながら近づいていき、花を受け取ったあとその観客とサラリとキス(口で!)を交わして離れていくのであった。あれはサクラなのだろうか。そうじゃなかったらカッコよすぎるぞ。