キリンラガービールのCMをきっかけに、17年ぶりの再結成を果たしたSadistic Mikaela Band Revisited(サディスティック・ミカ・バンドリヴィジテッド)。そのCMでは、木村カエラをヴォーカルに迎えた「タイムマシンにおねがい」も披露され、伝説のバンドと今もっとも熱い視線が注がれている女性ヴォーカリストとのコラボレーションは大いに話題となった。そしてこのほど、“Sadistic Mikaela Band”(サディスティック・ミカ・バンド)として10月25日にアルバム『NARKISSOS』(ナルキッソス)をリリースすることが発表され、都内で記者会見が行なわれた。
音楽サイトBARKS: 木村カエラを迎えたサディスティック・ミカ・バンドのリリース決定!
木村カエラがサディスティック・ミカ・バンドのメンバーとやっている「タイムマシンにおねがい」をCMで聴いて、もしかしてそのメンバーで活動するのかなと思っていたのだが、やはりアルバムを出すようである。
福井ミカがボーカルだったオリジナルのミカバンド(Sadistic Mika Band)はリアルタイムでは知らないのだが、アルバムはよく聴いた。愛だの恋だのをほとんど歌わない粋なバンド。オリジナルアルバム3枚はいずれもオススメ。
桐島かれんをボーカルに迎えて1989年に再結成したミカバンド(英語のつづりはSadistic Mica Bandと変更)では雰囲気がガラリと変わり、別路線のポップさが出ている感じだった。
そして今度は3度目のミカバンド(つづりはSadistic Mikaela Band。かなりこじつけ)。上記の記事中で加藤和彦が木村カエラについて「今までのボーカリストの中で一番歌がうまい」と言っているが、確かに。前回はあえて歌のうまい人をボーカルにしなかった印象があるが、今度は少し本格的な歌が聴けそうである。前回同様、加藤和彦・小原礼・高橋幸宏・高中正義という黄金メンバーがそろった。記者会見によると、「今までにないグルーブ感」らしい。どんな音楽になるか今から楽しみである。