米中毒別館

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「インシテミル」を観る

インシテミル
インシテミル」(米澤穂信)が映画化されたので観てきた。Twitter上のエアミス研第3回読書会(10/24)でこの作品が採り上げられることもあり、早めに映画の方も観ておこうと、妻を誘って梅田ピカデリーへ。

公開日(10/16)一発目の上映だったのだが、客の入りは1割ぐらいだった。ガラガラ。人気ないのかなと心配になる。

原作では12人が暗鬼館に入るが、映画では10人である。釜瀬と箱島がいない。主人公・結城役が藤原竜也なのはいいとして、大御所・北大路欣也(安東役)や、サスペンスでの役どころのイメージが固定してしまっている片平なぎさ(渕役)など、使いにくい人たちを配置しているなあと思っていたら、ホリプロ50周年記念作品なのだった。ホリプロ所属の役者が勢ぞろいということらしい。

妻によると、エンドロールの「スタイリスト」のうち1人に「(北大路欣也担当)」と付記されていたそうである。専属とはさすが大御所。10人の中では、武田真治(岩井役)がいい味を出していたということで妻と意見が一致した。

で、映画の内容なのだが、原作とはストーリーが全く異なるので、別の話だと思って観た方がいい。推理ものというよりはサスペンス。暗鬼館の設定やルールもかなり簡略化してある。まあ、あのややこしい話をベースに2時間の映画を作るとなるとこんな感じにするよなあという印象。別の話だと思っていればまあまあというところではなかろうか。ちょっとあんまりだと思うところもないではなかったが。

意図的なのかどうかはわからないが、原作とは展開(というか作品のコンセプト)が異なるということをはっきり知らされるシーンがある。私は映画の展開に関する予備知識がほとんどない状態で臨んだので、ここで驚いて「ああ、別物だと思って観ろということか」と思ったのだった。

須和名役の綾瀬はるかのインタビューを見つけた。

――原作は読まれましたか?
「今回、最初にお話をいただいた時に、原作と大きく異なるということを聞いていたので、読みませんでした。撮影現場ではその分、監督と何度も話をして、須和名祥子という役を作り上げていきましたね。実は、監督から『須和名祥子には裏設定があって、●●なんだよ』と聞かされ、それを頭に置いて演じました」

『インシテミル』でミステリアスなOLを演じた綾瀬はるかが次に挑戦したい役は? - MovieWalker

原作を読まない方がそれに縛られないということなのかな。確かに、観ている私でもどうしても原作と比べながらになってしまったので。

こんなことも言っている。

最後に少し意地の悪い質問をしてみた。「原作ファンはこの映画をどのように見ると思いますか?」と。彼女は答える。「リアルな話ではないので娯楽作品として見ていただけたら嬉しいです」。

藤原竜也のインタビューもある。