米中毒別館

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

キウイγは時計仕掛け(森博嗣)

キウイγは時計仕掛け KIWI γ IN CLOCKWORK (講談社文庫)

キウイγは時計仕掛け KIWI γ IN CLOCKWORK (講談社文庫)

 

S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季シリーズときて、今はGシリーズを読んでいる。いつのまにか9作目。

建築学会が開催される大学に、γの字が刻まれたキウイがひとつ届いた。銀のプルトップが差し込まれ手榴弾にも似たそれは誰がなぜ送ってきたのか。その夜、学長が射殺される。学会に参加する犀川創平、西之園萌絵、国枝桃子、海月及介、加部谷恵美と山吹早月。取材にきた雨宮純らが一堂に会し謎に迫るが。

 Gシリーズについて作者は以下のように書いている。

ミステリィについて自分なりに見直し、あまりトリッキィなものではなく、どろどろしたものでもなく、真正面から誠実に、シンプルできめの細かい作品を書きたいと思うようになりました。また、矛盾しているように感じられると思いますが、一方では書かなくても良いことを極力書かない、という当たり前の素直な方針を掲げ、ナチュラルでアキュラシィな作りをなんとか目指したいと今は考えています。

Gシリーズ - 浮遊工作室 (ミステリィ制作部)

確かにどの作品も事件の構造はシンプルなのだが、作を追うごとにだんだんわけがわからなくなってきた。この「キウイγ」などは、何が解決なのかよくわからない。

シリーズに通底した謎がいろいろあるのは明らかで、どうやら次作「χ(カイ)の悲劇」以降の3作で解明されていくらしい。森博嗣作品は、作品やシリーズにまたがったしかけが大きな魅力の1つなので、いやが上にも期待が高まる。ひとまず「χの悲劇」が文庫になるのを待ちながら、次のXシリーズを読むとしよう。

勉強カフェ大阪で勉強する

benkyo-cafe-osaka.com

 2年ぐらい前から、休日には時々勉強カフェ大阪に行っている。

勉強机が並んだエリアがあり、静かに勉強や作業に集中することができる。コーヒー・紅茶・お茶などは飲み放題、お菓子は1つ100円で購入可能。無線LANが使える。

本町と梅田の2箇所にあり、どちらも自宅から近いのだが、机が大きい本町の方を利用することが多い。だいたい、数学の勉強をするか、仕事をするか、本を読むかして過ごしている。

会員でなくても利用はできるが、会員になった方が安いので、月2回利用できるフレックス2コース(月額4266円)に加入している。月2回行かないと料金がムダになる(2ヶ月分は繰り越せるが)というプレッシャーもよい方向に働いている。

勉強する場所として、他の環境と比べてみると、

  • 自宅と比べると: ダラダラせずにすむ。他の誘惑(テレビなど)がない。家事をしなくていい。家族がいない。
  • 図書館と比べると: 本と関係ないことをしてもいい。ドリンクがある。ネット環境がある。
  • カフェと比べると: 長時間いてもいい。勉強机である。静かである。ネット環境がある。

というわけで、勉強カフェならではのメリットがあるのである。

サードプレイス的な場所として、これから需要が伸びてくるのではないかと思っているのだが、どうか?

iPhone Xを見てきたが、機種変更は見送り

遅まきながら、iPhone Xを店頭で見てきた。

www.apple.com

確かに有機ELディスプレイはきれいだし、ほぼ全面が画面になっているのは大きなインパクトがある。ホームボタンがなくなったが、代わりの操作にはすぐに慣れそう。店頭では確かめられなかったが、Face IDも快適そうで興味深い。

それらよりも特に確かめたかったのは全体のサイズだった。短時間ではあったが持っていろいろ触ってみた感想「これはかなりでかい」。

今持っているiPhone7が138.3×67.1×7.1(mm)。対してiPhone Xは143.6×70.9×7.7(mm)。この数値はあらかじめわかっていたが、実際に持ってみると数値の印象以上に大きかった。親指でタッチする派の私にはちょっとつらい。片手で持った時に親指が画面の全部に届きそうにないのである。また、ポケットに入れるにも少し大き過ぎる気がする。

最先端の機器を使っていたいという気持ちはあるので、乗り換えたいのは山々なのだが、サイズの点でとりあえず見送りかな…。iPhone 7/8と同じ筐体の大きさで出してくれたら文句なしに使うのだが。

ジョナサン・アイブがiPhone Xについてこんなことを話している。

ホームボタンのない全面ディスプレイについて尋ねられ、「私は常に、より多目的に利用できる製品に魅力を感じます。iPhone Xの非凡なところは、機能がソフトウェアで決められている点です。ソフトウェアの柔軟性により、iPhone Xは今後変化し、進化していきます。1年のうちに、今はできないことができるようになるでしょう」と語ったのです。

iPhone Xは「1年で今はできないことができるようになる」 Appleデザイン責任者が発言 - ITmedia PC USER 

「機能がソフトウェアで決められている点です」というのは意味がよくわからないので、原文を見てみた(太字部分は原文では太字ではない)。

I’ve always been fascinated by these products that are more general purpose. What I think is remarkable about the iPhone X is that its functionality is so determined by software

Jony Ive on Apple Park and his unique, minimalist W* cover

so determinedになっているから、「機能が真にソフトウェアで決められる点です」あるいは「そのために機能がソフトウェアで決められるようになっている点です」ぐらいかな。1年のうちに何ができるようになるのかはわからないが、それを待つとするか。

感じる科学(さくら剛)

感じる科学 (Sanctuary books)

感じる科学 (Sanctuary books)

 

  「科学に馴染みのない人に科学をおもしろく伝えるにはどうしたらいいか?」という話を友人としていて勧められた本。

赤いスイートピーは赤いが、なぜ私たちはスイートピーが赤いとわかるのか? 「超高速ですれ違う亀田兄弟」にとって、お互いのパンチはどのように見えるのか? もしも“もしもボックス”がこの世に存在するとしたら? 光・相対性理論・重力・宇宙――真面目な科学の本質を、バカバカしいたとえで話で解き明かし、爆笑と共に世界の謎と不思議に迫る!

扱われているトピックは、光、特殊相対性理論、万有引力、一般相対性理論、量子論、タイムマシン、発明、宇宙、進化論、それに「これからの科学」。これらを独特のノリで次々と解説していく。2箇所引用する(太字は原文のまま)。

ということは、厳密には地球の重力は地域ごとに違っているんです。地球上では、赤道に近づくほど物は軽くなります
そういえば、トンガやサモアなど赤道に近い南国には、妙にふくよかな体型の方が多いですよね。あれは、遠心力が強いせいで体重計の数字が少なく表示されるものだから、自分は全然太っていないんだと勘違いして油断して食べ過ぎてしまっているのではないでしょうか? これはいけません。取り返しのつかないことになる前に、彼らに地球の遠心力についてレクチャーをしてあげた方がいいのではないでしょうか。

地球のお隣さんである金星も火星も、ハビタブルゾーンからは外れています。地球というのは実に太陽から近過ぎず遠過ぎず、絶妙な距離で好転をしているのです。
いわば、地球というのはキャバクラ嬢のみなさまのようなものですね。金払いのいい太陽のようなお客さんと、お店では恋人同士と見まがわんばかりのデレデレトークをしておいて、しかし店の外で会おうとは絶対にしないという、近過ぎず遠過ぎず絶妙な距離感をキープする技術が地球と同じくやり手のキャバクラ嬢さんにもあるのです。どうですか? 腹立たしくなりませんか?

 全編がこんな調子である。このハイテンションを1冊読んだら疲れるかと思ったらそうでもなく、楽しく読むことができた。

ほとんどは知っていることだったが、 アルコー延命財団のことは知らなかった。契約した人が死んだあとでその死体を冷凍保存し、死んだ人間を蘇生する技術が開発された時に生き返らせる、というもの。

ここに書いてあることが本当だとしたらひどい話。残念ながら大打者テッド・ウィリアムズが生き返ることはないだろう。

この本の話に戻ると、こういう解説は、科学になじみのない人にとってわかりやすいものなのだろうか? たとえ話をふんだんに使っているのは確かにいいと思うが、相対性理論や量子論、宇宙論の入口を少しでも理解したり興味を持ったりする助けになるのだろうか。いろんな人に読んでもらって感想を聞きたい本である。

ブログを書くのは「自分の考えを整理し、書き残しておくため」

今週のお題「私がブログを書きたくなるとき」

はてなブログの「今週のお題」に応募してみる。

どんなときにブログを書きたくなるか?

ネタを思いついたときである。「これについて書きたい」というのが頭の中に出てきたとき。それはつまり、自分の考えを書き記してみたくなったとき。

私の場合、ブログを書く一番の動機は「自分の考えを整理し、書き残しておくため」である。考えたことを一度文章にしてみる。書き残しておく。ブログは誰でも読めるものなので、公序良俗に反しない、理屈の通った、誰が読んでも意味がわかりそうな、ちゃんとした書き方をするようになる。それがよい抑制・刺激になる。

ブログを書くのは今の自分のためであり、未来の自分のためでもある。自分が書いた文章をあとで見て、思い出したり再考したりすることができる。昔の自分のエントリを読み直すのは楽しい。何を書いたかはかなり忘れていて、かつ昔の自分と今の自分の感覚はほとんど同じなので、常におもしろい。

アクセス数が多いか少ないかは気にならない。多いとうれしいことはうれしいし、特にコメントなどで反響があると素直にうれしいが、ほとんど誰も読んでいなくても別に構わない。だからといって自分しか読めないところに書いてもあまり意味はない。誰でも読めるところに書くことこそが大事なのである。

こういう動機でブログを書いている人は少ないのだろうか?

五声のリチェルカーレ(深水黎一郎)

五声のリチェルカーレ (創元推理文庫)

五声のリチェルカーレ (創元推理文庫)

 

今年に入ってから読みだした深水黎一郎の作風がすっかり気に入っている。論理的でわかりやすくてウンチクの多いのが好きなのである(他には森博嗣とか京極夏彦)。

これは2010年の作品。

昆虫好きの、おとなしい少年による殺人。その少年は、なぜか動機だけは黙して語らない。家裁調査官の森本が接見から得たのは「生きていたから殺した」という謎の言葉だった。無差別殺人の告白なのか、それとも―。少年の回想と森本の調査に秘められた〈真相〉は、最後まで誰にも見破れない。技巧を尽くした表題作に、短編「シンリガクの実験」を併録した、文庫オリジナル作品。

この作品の「謎」はどこにあるのか。素直に読んでいるとその「焦点」についてミスリードされる。他の作品でもそうだが、この人は読者との「対決」のしかたを工夫している。しかけがわかったと思っていたら、ちゃんとわかってはいなかったのだった。スッキリした読後感ではないが、作者の企みにうならされる。

そして、相変わらずウンチクが深くて気持ちがいい。今回は虫とバッハである。

併録の「シンリガクの実験」、こういう話は好きである。学校で暗躍する主人公の活動、そして真相と結末。こちらは結構スッキリした。

ソーダストリームで炭酸水生活

酒が飲めない体質なので、風呂上がりにはお茶や水を飲む。中でも炭酸水が好きである。何の味もついていない、ただの炭酸水。

昔ヨーロッパによく出張に行っていたころ、現地で飲んでいるうちに好きになった。特にドイツでは炭酸水が主流で、単に水と言うと炭酸水が出てくる。当時は日本ではほとんど売られていなかったが、近年かなり浸透してきて、たいていのコンビニや駅売店で購入できるようになった。

家では長らく生協の「ただの炭酸水」(その名の通り、味つきでない炭酸水。タダではない)を愛飲していたが、ペットボトルがたまっていくのが悩みの種だった。ちょっと油断していると自分の部屋の床が空きペットボトルだらけになって、酒びたりの人のような見かけを呈してくる。ペットボトルを捨てる(リサイクルに出す)には、キャップのところのリングを取ったりラベルをはがしたりしないといけないので非常に面倒である。

2年ほど前、その解決法を見つけた。炭酸注入サーバを買って自分で炭酸水を作ればいいのである。ソーダストリームという会社がこれを提供している。

www.sodastream.jp

専用ボトルに炭酸水を作り、時々ガスシリンダーを交換していけばよく、空きペットボトルが発生することはない。ガスシリンダーは新しいのが配達される時に古いのを引き取ってくれるので、一切ゴミを捨てる必要がない。おまけにコストもかなり安い。500mlあたりだいたい50円ぐらいか。サーバの値段(1万円代)はすぐに回収できる。

おかげで快適な炭酸水生活を送っている。水は水道水(浄水器を通したもの)を使う。今年一度サーバが故障して、保証期間(2年)ギリギリだったのでどうなるかなと心配したが、ちゃんと無償交換してくれた。

ソーダストリームの欠点は主に2つ。1つは、作った炭酸水の二酸化炭素がたんだん抜けてくること。ボトルのキャップをきつく締めても必ず抜ける。炭酸を入れ直すこともできるが、そこまでやる気はあまりしない。市販のドリンクの気密性は高いのだなとつくづく思う。

もう1つは、炭酸を注入する時の音。飽和した時点で「ブブッ、ブブッ」という音が鳴るのだが、これがうるさい、気持ち悪いと家族に不評なのである。自分が注入する時は、入れている実感があるからか気にならないが、家族が注入する時の音を横で聞いていると確かにうるさい。

ところで、外で炭酸水を買う際に不満なのは、レモンやピーチなどの味のついた炭酸水しか置いていない店や自動販売機が結構あること。味つきの方が人気があるのだと思う。せっかく炭酸水がポピュラーになってきたのだから、もう一押し、無味のものの人気がもっと出ないものか。

本を年間100冊読むコツ

何年か前から、本を年間100冊は読みたいなと思い、なんとなく目標にしている。そして昨年、初めて目標を達成した。

「本」と「電子書籍」の合計で116冊。

冊数を数える時のルールとしては、「漫画は除く」「全部読んだもののみを数える(途中でやめたもの、飛ばし読みしたものは含まない)」「上下巻などの分冊になっている作品は、分冊の数をカウントする(上下巻だと2冊)」としている。雑誌やリファレンス的書籍(辞典・事典など)は隅から隅まで読むことがないので、この全部読みルールではまずカウントされない。

今年は今日(11/1)の時点で84冊。このペースでいけば何とか年末までに100冊に届きそうである。

年間100冊(あるいはもっと)読むためのコツとは何か?

同じように年間100冊読もうとしている人はたくさんいるようで、検索してみるといろんな人がいろんなことを言っている。どれもふむふむとうなずけるが、自分に合ったやり方を持つのが一番。私のコツは以下のようなところ。

  • 読みたい本を読む
    これは基本。読みたくない本をガマンして読んでも精神衛生上よろしくないし、スピードも必ず遅くなる。まあそれでも読まないといけないことはあるのだが、その場合は他の本と並行して読むようにする。読書を苦行にしてはいけない。
  • 時間があったらいつでも読む
    これもとても大事。電車を待っている間にも、1駅移動する間にも本は読める。
    近年の最大の敵はスマートフォンである。大事なスキマ時間をスマホいじりで浪費しないように心がけることは必要。
  • つまらなかったら読むのをやめる
    「読みたい本を読む」と呼応して、これも大事。「もったいないから」といってガマンして読んでもいいことはない。
  • 買って読む
    これは人によって違うところで、図書館派の人もいる。私は本を割とぞんざいに扱いたい(線を引いたり付箋を貼ったりはしないが)方で、カバンに投げ込んだり、風呂で読んだりする。こういうことは借りた本ではできない。それに、本に関しては所有欲のようなものが結構あるのである。場所を取るので結局困ることになるし、金もそれなりにかかるが。
  • 同時に複数読む
    これができないと言う人が多い。私も昔はそう思っていたが、やってみるとそんなに難しいことではない。そもそも普段から、読書とその他の雑多なことを並行してやりながら暮らしているのである。読書と読書を並行してできないはずがない。
    カバンにはいつも2〜3冊は入れておく。いつどれを読みたい気分になるかわからないからである。その時々で読みたいものを手にとる。
  • 記録をつける
    蔵書はすべてブクログに登録し、読んだものは「読み終わった」状態にしている。「読書グラフ」の機能を使えば、今年何冊読んだかがわかる(この機能、ブラウザ版だけでなくアプリ版にもつけてほしい)。励みになるし、どのくらいがんばればいいかもわかる。
  • 紙の本と電子書籍を使い分ける
    電子書籍は安いし速く読めるし場所を取らないのだが、どうも読んだ気がしない。いわゆる新書系の「内容がわかればいい」本のみ電子書籍にして、小説、科学などの本は基本的に紙で読むことにしている。これも慣れてくれば変わっていくかもしれない。
  • 途中でやめている本の棚卸しをする
    年末が近づいたら、途中でやめている本(ブクログで「今読んでる」状態になっている)をチェックし、読んでもいいかなと思えるものを再開して冊数を稼ぐ。今年もそろそろ棚卸しをしないと。

他に役立ちそうなものとして、「速読」についても調べたことがあるのだが、どうもなじめそうにないので今のところ深く追求していない。もっと速く読めるようになればグッと楽になるのだが。

日本庭園の秘密(エラリー・クイーン)

日本庭園の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

日本庭園の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

流行作家カレン・リースのニューヨークの邸内に美しい日本庭園が造られた。だが、結婚を控え、幸せの絶頂にあった彼女が、その庭をのぞむ一室で怪死を遂げる。窓には鉄格子がはめられ、屋根裏部屋へ通じる扉は開かず、事件現場に出入りした者は誰もいないようにみえた。密室と思われる状況下の悪夢の死。名探偵エラリイ・クイーンの推理はすべての謎を解明できるのか? 日本のすべての読者に捧ぐ<国名シリーズ>最終作

「日本」とついていてもこれは国名シリーズの作品ではない、と聞いていた。原題は"The Door Between"で、国名は入っていない。邦題をつける時に「日本」を入れただけだと思っていた。

しかし上記紹介文(裏表紙)には「国名シリーズ」とあるし、解説には、「当初は”The Japanese Fan Mystery”というタイトルだった」と記されている。当時(1937年ごろ)の日本との関係に配慮して変更したとのことだが、これも定かではないらしい。また、刊行順では前作「スペイン岬の秘密」との間に「途中の家」がはさまっている。いろいろ総合すると、国名シリーズの作品ではないとしておいた方がよさそう。

で、内容はどうだったかというと…謎解きにはあまり満足できなかった。このパターン(何のことかは秘す)、あまり好きではない。最後はなかなか意外だったが。

国名シリーズではないらしいのに、日本文化に関することは割とよく出てくる。日本人のことはあまりよい感じには描かれていないし、ちょっと差別的な見方をされている気もするが、この時代ならそんなものだろう。

この作品は他のクイーン作品(早川文庫)よりも翻訳がいくぶん読みにくいように思った。おかげで少し骨が折れた。

創元推理文庫の邦題は「ニッポン樫鳥の謎」である。こちらの紹介文(多分本の裏表紙にも書いてあるのだと思う)には完全なネタバレがいくつか。何を考えて書いたのだろう。見たのが「日本庭園の秘密」を読んでからでよかった。

「○日中に」「○日までに」

メールで、出欠回答などの〆切を 「10月30日中にご回答ください」というふうに書く人がいる。今日が10月30日なら問題ないのだが、まだ30日になっていない場合、今日回答してもいいのか? それとも30日まで待ってから送るべきか?

まあ普通はすぐ送っていいのだろうが、言葉としてはおかしいので気になる。

このへんのことをググっていると、「『15日まで』というのは15日も含みますか?」と質問している人を見つけた。そんなことまで聞く人がいるのか。含むに決まっていると思うのだが。

もう1つ思い出した。私が回答をもらう側の時、「〆切: 10/30」と書くと10/30の定時(夕方)までに出さないといけないと思う人がいるかなと思い、夜でもいいよという意味で「〆切: 10/30 24:00」と書いた。すると「それは10/29の夜ですか、それとも10/30の夜ですか」と聞いてくる人がいる。こっちはそういう迷いの余地をなくすためにわざわざ「10/31 0:00」ではなく「10/30 24:00」(10/30の夜を過ぎた真夜中の意)と書いているのに。物事を正確に伝えるのは難しいものである。

この件、「〆切: 10/30 23:59」と書くようにしたら、見事に聞いてくる人がいなくなった。ちょっとしたコツ。