「血液型BBとBO(1)」で、「『うちは家族4人ともB型です』と言うとギョッとする人が多い」という話を書いたが、日本の「夫婦+子供2人」の家庭において4人全員が同じ血液型になる確率というのはどのくらいなのか。(3)で導いた、日本人における各遺伝子対の割合を用いて計算してみる。
- 4人全員がA型: 夫婦ともにA型(AA or AO)である確率から、夫婦ともにAOでかつO型の子供が1人でも生まれる確率を引く
(11%) - 4人全員がB型: 夫婦ともにB型(BB or BO)である確率から、夫婦ともにBOでかつO型の子供が1人でも生まれる確率を引く
(3%) - 4人全員がO型: 夫婦ともにO型(OO)であれば子供もO型になる
(8%) - 4人全員がAB型: 夫婦ともにAB型であり、かつ2人の子供の両方にA,B遺伝子が1つずつ伝わる確率
(0.25%)
これらを足すと、全員が同じ血液型の家族は「夫婦+子供2人」の家庭の20%以上あるのである。我が家のような「4人全員B型」は3%。ギョッとされるほど珍しいわけではない。