AAとAO、BBとBOではそれぞれAO、BOの方が多いという話は聞くが、具体的に日本ではどのくらいの割合なのか。日本人の血液型の比率と、それが定常状態になっていることから、大体のところを求めることができる。
日本人の血液型別人口比はおおよそA : O : B : AB = 4 : 3 : 2 : 1だと言われている。もう少し正確な数値は調査によって異なるらしいが、検索して得られたA : O : B : AB = 39% : 29% : 22% : 10%というのを採用してみる。かつ簡単のために、遺伝子対を分解した各A, B, O遺伝子が親から子に伝わる確率は常に1/2ずつであることや日本人以外からの流入がないことなど(ハーディ・ワインベルグの法則)が成り立つとする。
A, B, O遺伝子の存在割合をそれぞれ, , とすると
- A型(AA型 + AO型):
- O型(OO型):
- B型(BB型 + BO型):
- AB型:
となるはず。これらを方程式として解くと
- , ,
よって、各遺伝子対の割合は、大きい順に
- AO型: (31%)
- OO型: (29%)
- BO型: (19%)
- AB型: (10%)
- AA型: (8%)
- BB型: (3%)
BB型がもっとも少ない型ということになる。AO型はO型(OO型)より少し多い。
血液型の構成比は国によってかなり異なる(→ 血液型の確率)ので、AAとAO、BBとBOの比率も国が違えば違ってくるはず。