全脳自由帳

より考えるために書く

日本人は肩をすくめるのか

本の感想が一段落した(追いついた)ところで。

日本の推理小説を読んでいると、「○○は肩をすくめた(竦めた、と漢字になっていることもある)」という表現が時々出てくる。

肩をすくめるのは、当惑、疑い、不快など、その場の状況によっていろんな感情(基本的にはあまり喜ばしくはないこと)を表現するしぐさであり、欧米人がこれをするところはしょっちゅう見かける。そのせいか英語で「肩をすくめる」はshrugという1つの単語で表せ、"He shrugged."というような表現によく出会う。

しかし日本人で実際にこれをする人を見たことがない。やったとしてもかなり鼻につくと思う。それなのに推理小説で出てくるのは、欧米の推理小説っぽい雰囲気を出すための演出なのか、それとも地域や階層によっては日本人にもそういう人がいるのか。

小説と実際の生活で違っているといえば、女性の「〜するのよ」「〜だわ」、男の「〜するのかい」というような言い方もそうである。こっちは推理小説に限らない。東京近辺でもこういう言い方をする人には会ったことがない。一方、なぜか大阪弁でこれらに対応する「〜するんよ」「〜やわ」「〜するんかいな」はどれもよく聞く言い回しである。