全脳自由帳

より考えるために書く

イオン化傾向

高校の化学で「陽イオンイオン化傾向」というのを習った。2種類の金属を電解液につけたときにどちらが正極になるかの判定などに使われる。イオン化傾向の強い順の覚え方として、以下のような有名な語呂合わせがある。

  • 貸そうかな まああてにすな ひどすぎる借金
    貸そう(K)か(Ca)な(Na)、ま(Mg)あ(Al)あ(Zn[亜鉛])て(Fe[鉄])に(Ni)す(Sn)な(Pb[鉛])、ひ(H)ど(Cu[銅])す(Hg[水銀])ぎる(Ag[銀])借(Pt[白金])金(Au[金])

Wikipediaのエントリを見ると、同じ順で以下のような語呂合わせも載っている。

  • カリウム狩るな っと間があるぜ? 鉄にすんな、水道、水銀、銀、白金金

これはさえん。

陽イオンに比べるとあまり知られていないが、陰イオンのイオン化傾向というのもある。高校の時に聞いたのは

  • 昇竜の水は演習用
    昇(NO3[硝酸])竜(SO4[硫酸])の水(OH)は演(Cl[塩素])習(Br[臭素])用(I[ヨウ素])

Wikipediaでは

  • のっそり王さんくるぶし痛い
    の(NO3)っそ(SO4)り王(OH)さんくる(Cl)ぶ(Br)し痛(I)い

イオン化傾向ではないが、「不活性ガスの覚え方」というのも友人から聞いたことがある。原子番号の小さい方から順に、

  • 変なねえちゃん、朝の暗いうちからキスの連続
    変(He)なねえ(Ne)ちゃん、朝(Ar)の暗い(Kr)うちからキス(Xe)の連(Rn)続

この変な語呂合わせで順番は覚えられたが、不活性ガスは化学反応に全く登場しないので、役に立ったことは一度もなかった。