米中毒別館

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負けたらゴミを拾わないという人は勝っても拾わない

サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、日本―コートジボワール戦の観戦を終えた日本人サポーターが、客席のゴミを片づける画像が世界に広まり、各国の主要メディアから称賛されている。
ブラジルの有力紙「フォーリャ・デ・サンパウロ」(電子版)は15日、北東部レシフェで14日行われた試合の終了後に始まったゴミ拾いについて、「日本は初戦を落としたが、礼儀の面では多くのポイントを獲得した」と報道した。
英紙インデペンデント(電子版)は16日、「日本の観衆がワールドカップの会場でゴミを集めたことは他国のサッカーファンにショックを与えた」と伝え、ゴミ拾いの様子の写真2枚も掲載した。
韓国の聯合ニュースは16日、日本人サポーターについて「敗北の衝撃に包まれながらも、破壊的な行動をせず、ゴミを拾い始めた」と指摘。画像は、中国のインターネット・ニュースでも伝えられ、国営新華社通信の中国版ツイッター「微博」には、「中日関係は落ち込んでいるが、日本のいい伝統は学ぶ価値がある」などの書き込みがあった。
サポーターによる観客席のゴミ拾いは、日本がW杯に初出場した1998年フランス大会から行われている取り組みだという。試合中にスタンドで膨らませて応援する青い袋を、試合後はゴミ袋として活用した。

負けてもゴミ拾い…世界が称賛、日本サポーター - 読売新聞

日本サポーターの「試合後にゴミを拾う」という活動はすばらしいと思う。
この件の報道でもう一つ興味を持ったのは、各紙とも「負けても」ゴミを拾っていたということを強調した見出しになっていること。

私の感覚では、試合観戦の後でゴミを拾うかということに関して、

  1. 勝っても負けてもゴミを拾う (← 日本サポーター)
  2. 勝っても負けてもゴミを拾わない
  3. 勝ったらゴミを拾うが、負けたら拾わない

のうち、世の中には1か2の人がほとんどで、3の人はほとんどいないだろうと思うのである(ちなみに、「4. 負けたら拾うが勝ったら拾わない」人はもっといない)。ゴミは拾うべきという倫理観(あるいは習慣)を持った人なら、負けた後でも拾うだろう。

ところが記事の見出しはいずれも「勝ったら拾うかもしれないけど、負けても拾うというのはエライ」というトーンになっているように見える。そこにどうも違和感がある。負けたら拾わないという人は勝っても拾わないんじゃないのか。

いや、そう思うことこそが日本人的な感覚で、外国人から見れば3は全く普通の感覚なのだろうか。