全脳自由帳

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

暗黒館の殺人(綾辻行人)

暗黒館の殺人(一) (講談社文庫)

暗黒館の殺人(一) (講談社文庫)

暗黒館の殺人(二) (講談社文庫)

暗黒館の殺人(二) (講談社文庫)

暗黒館の殺人(三) (講談社文庫)

暗黒館の殺人(三) (講談社文庫)

暗黒館の殺人(四) (講談社文庫)

暗黒館の殺人(四) (講談社文庫)

館シリーズ第7作。文庫版で全4巻、2000ページ超の大作だが、ここまでシリーズを読んできたからには読破しないわけにいかない。盆休みを利用して一気に読むことにした。そういえば去年の盆は「大聖堂」を読んだのだった。

しかしやはり長い。あまりにも長い。狂気じみた一族の話というのはきらいではないし、綾辻作品ならではの雰囲気も満点なのだが、いかんせん話が進まなすぎて、2巻あたりでげんなりしてきた。3巻からは謎が少しずつ解き明かされていくものの、相変わらず進行が遅い。「私」こと「中也」のパッとしない行動と話し方にもちょっとイライラ。

トリックは全然見破れなかった。綾辻氏ならではの大がかりかつ周到に用意されたしかけに舌を巻く。しかしこの大長編にふさわしいものかというと...。やっぱりもう少し短い作品に仕上げてほしかったな。

幻想小説としての側面がシリーズ他作品よりも強いので、そういうのが好きな人には楽しめる作品だと思う。もちろん、館シリーズをちゃんと押さえておきたい人は必読。