大人のための数学教室 和(なごみ)に通っているという話を書いた。この教室に大人が数学を学びに来る動機というのはどういうものなのだろう。
和(なごみ)大阪教室の松森室長に聞いてみると、代表的なのは以下の3つとのことだった。
- 資格取得や仕事のために数学が必要になった
- お母さんが子供に算数・数学を教えるため
- 純粋に数学が好きだから(私はこれ)
お母さんが習いに来るというのはえらいなあと思う(お父さんが来ることはまずないらしい)。お母さんかどうかはわからないが、和(なごみ)のウェブページにある「授業例」の動画では、女性に1/2 + 1/3の計算を教えている。
大人のための数学教室和 酒井先生の授業例 「分数の足し算基礎」
数学セミナー 2017年4月号で、松森さんが「数学が必要になるとき、なったとき」という記事を書かれていて、そこにはもっと詳しい事例が載っている。
この記事で印象的だったのは、以下の部分(引用)。
苦手意識克服のために大人になってから再び数学を勉強してみると,予想外に楽しいという感想を持たれる方がよくいます.おそらく理由としては,試験で良い点を取らないといけないというプレッシャーがないことや,納得がいくまで時間をかけて考えられること,また人生経験を積まれて数学が面白いと思える価値観がご自身の中に醸成されたことなどがあるのだと思います.
そう、そうなのである。プレッシャーなく数学に関われば、おもしろいと思う人は多いはずだし、「価値観が醸成される」ということも絶対にある。
学校で教わっている時にもおもしろさの片鱗に気づく生徒がもっと出てくるような教育であるといいなと思う。