最近は自宅ではiMacを使っている。Windowsから乗り換えて数ヶ月、なかなか快適なMacライフ。もともと持っていたiPhone, iPad, iPodとの相性も当然のことながらいい。
MacOS Xの新バージョン"Lion"がリリースされたので、iMacをLionにアップグレードすることにした。AppStoreで2600円。安くなったものである。しかしこれの導入が一筋縄ではいかなかった。
手順に従ってLIONをインストールしようとすると、「インストールできません」と言われるのである。「詳細はここを見ろ」というメッセージに従うと、以下のページが出てくる。
読んでみると、どうやらBoot Campでパーティションを切ってWindowsを入れていることが影響しているようである。
Usually, this message appears in one of two scenarios:
RAIDは入れていないので、該当するとしたら2つ目だが、Boot Camp AssistantでWindowsパーティションを作ったあとでいじったことはない。おかしい。
しかし、インストールできないものはしょうがない。非常に面倒だが、ページの指示に従って、
- MacOS側とWindows側のフルバックアップをとる
- MacOSとWindowsの2つのパーティションになっているハードディスクを、MacOSが全部を使うように切り直す(Windows側の内容は消える)
- MacOSをLionにアップデート
- Boot CampでWindows用のパーティションを作成する
- Windows側の内容をバックアップから戻す
という手順を行うことにした。ついでに、Windows側のパーティションが小さすぎたので、4.では今までより大きくしようと思った。
1.では、MacOSの方はTime Machineでバックアップをとってあるのだが、念のために別の方法でもバックアップをとることにした。Windowsの方は当然フルバックアップ。合わせて相当な時間がかかる。
2.でパーティションを切り直してもMacOS上の内容は一切失われないのには感心した。しかし、4.までの過程でなぜかMacOSが立ち上がらなくなってしまい、結局バックアップから復元することに(DVDから起動することにより全体を一度に復元できる)。そのあと改めてLionにアップデート。
5.ではバックアップから戻す際、パーティションのサイズが変わっていると「全部(システムイメージ)をまるごと戻す」ということはできないということがわかった。したがって、 Windowsを再インストール→ユーザファイルをバックアップから復元→主要アプリケーションを1つ1つインストール という非常に面倒な手順をふむことになってしまった。
そんなこんなで、ほとんど2日がかりでLionの導入を終えた。副産物として、Windows側のパーティションサイズを大きくすることができた。
教訓は以下の通り。いずれも当たり前のことだが。
- OSのアップデートは時間が十分ある時に行う
- 一度にいくつものことをやろうとしない
- バックアップは絶対にちゃんととっておく
肝心のLionの新機能だが、まだあまり使っていない。目立つのは、マウスのタッチスクロールの向きが逆になったこと。タブレットと同じように、下にさするとコンテンツが下に動く(今まで逆だったということに気づいていなかった)。慣れてはくるのだが、Windowsを使う時とはずっと逆でいかなければならない。