全脳自由帳

より考えるために書く

続・タバコ自動販売機の顔認証

未成年者の喫煙防止のため導入された顔認証方式のたばこの自動販売機で、京都府城陽市の小学5年の男児(10)が「成人」と認証され、たばこを購入していたことが、府警少年課の調べでわかった。
府警がこの自販機で実験した際には3回中1回、男児を成人と認証。府警や自販機の製造会社は「10歳児が認証された例は聞いたことがない」として原因を調べている。
府警によると、男児父親から2月下旬、「子どもがたばこを買ったらしい」と相談があり、今月7日に実験、購入可能とわかった。
製造会社によると、問題の自販機は成人識別カード「taspo(タスポ)」が不要で、自販機のカメラが顔のしわや骨格などで購入者の年齢層を判断する。昨年7月、財務省に認定され、全国に約5200台が設置されているが、中学生がたばこを買えたという事例も相次ぎ、システム改良を進めていたという。
府警は製造会社と財務省に必要な措置を取るよう要望。財務省も「100%の判別が出来るよう改善を求めた」としている。

YOMIURI ONLINE: 大人に見えた?京都の10歳児、顔認証自販機でたばこ購入

まだこんなことやってるのか。前にも書いたが、もう一度書く。20歳に達しているかどうかを顔認証で正確に判別することなどできるわけがないのである。財務省は本気で「100%の判別」を求めているのだろうか。誰か「それは無理ですよ」と言ってやる人はいないのか。

taspoという、一応生年月日を証明する書類がないと取得できないICカードを採用しておきながら、一方で顔認証という精度の低い方法も許すようなチャランポランなことをやるべきではなかったのである。