- 作者: エラリイクイーン,宇野利泰
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1988/08/01
- メディア: 文庫
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やはり傑作である。どんどん引き込まれる。そうそう、エミリーはなぜかマンドリンで殺されるのだった... ああ、思い出した!
犯人を知った上で読んでも、真相が解明される過程を十分楽しむことができた。それに今回の方が犯行の背景やドルリー・レーンの苦悩をよく理解できた気がする。
アメリカでは「X」の方が人気が高いというし、ロジックの点では「X」の方が上なのかもしれないが、私は「Y」の方がずっと好きである。狂気に色どられたハッター家を軸とした全体の雰囲気と、単なる犯人当てにとどまらない真相がこたえられない。