- 作者: 笹沢左保
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1982/03
- メディア: 文庫
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「あるカテゴリ」に属することがわかるとトリックの一部が想像できてしまう。しかし「○○であるとバラされてしまっては読む気が失せる、と思ったら大間違いの傑作」とあったので読んでみることにした。
確かに○○であったのだが、おもしろいトリックだったので楽しめた。そして古い小説だけに、男女の機微の描き方に今の小説とは違う味がある。「新本格」とそれ以前との一番の違いは、人間模様の描き方にあるのではないかという気もしてくる。推理小説だけではなくて小説全体の流れだというだけのことか。