全脳自由帳

より考えるために書く

すべてがFになる(森博嗣)

すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

理系ミステリー。私には入り込みやすい話だった。コンピュータになじみのない人にはちょっとしんどいか? いや、麻雀を知らない人でも「アカギ」を読める(らしい) のと同じで、大丈夫なのかな。「すべてがFになる」の意味は、犯人明かしが始まる少し前でやっとわかった。これも、ある「知識」がないとわからないはず。

密室トリックには感嘆。どう考えたって無理だと思ったのだが、そんな方法があったとは。

作者は元大学助教授。MORI LOG ACADEMYというブログも書いていて、たまに読んでいる(印象的だったエントリはたとえば「日本語に複数形がない理由」)のだが、「すべてがFになる」の作者が書いているということに気づいてなかった。

他の作品もおもしろそうである。この作品から始まるS&M(犀川創平&西之園萌絵)シリーズ、全部で10作あるが、もう少し読んでみるか。