- 作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,羽田詩津子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: 文庫
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それほどクリスティの犯人設定は憎たらしいもので、ここから先はぼくも乱歩のお薦めを実行するかもしれないので、これからクリスティを読むのならこのあとのぼくの文章は読まないほうがいいだろうが、たとえば名作『アクロイド殺人事件』では、なんと
松岡正剛の千夜千冊: 第664夜『オリエント急行殺人事件』アガサ・クリスティ
引用は「寸止め」しておくが、このあと真犯人は誰なのかが書いてある。「アクロイド殺人事件(アクロイド殺し)」はまだ読んでなかったのに。「このあとのぼくの文章は読まないほうがいい」と言われたって、そのすぐあとに書いてあったら読んでしまうではないか。嗚呼。
妻が最近「アクロイド殺人事件」を読んだので聞いてみると、やはり犯人はその通りだったという。おもしろかったらしいのに、ああもう読む気がしない。
今改めて上記ページをよく読んでみると、後ろの方には「オリエント急行殺人事件」の真犯人まで書いてあるではないか。原書を読む前にこの部分を見ていなくてよかった。ミステリーのネタバレにはくれぐれも注意しましょう。