全脳自由帳

より考えるために書く

毒笑小説(東野圭吾)

毒笑小説 (集英社文庫)

毒笑小説 (集英社文庫)

秘密」がよかったので、さらに何冊か東野圭吾を読もうと思っている。とりあえず本格ミステリーは次にまわしてこれを読んだ。笑える小説12編。

「手作りマダム」には笑った。他は総じて、ただただバカバカしい笑いというのではない感じ。「女流作家」「つぐない」などはミステリーのにおいがする。

怪笑小説」という短編集も出ている。こっちの方を先に読むべきだったか?

巻末の京極夏彦との対談で、東野圭吾は「笑わせるのは、本当にむずかしいですよ。にもかかわらず、こんなに地位が低いのはなぜだろうというのは、前からぼやいているところなんです」と言っている。本当にそうだと思う。