前回のエントリを書いたらもう一度読みたくなってきて、「果しなき流れの果に」「夏への扉」「妖精配給会社」をAmazonで注文した。ちょうど実家へ帰っていたので昔の本棚を探してみたのだが、どれもすでに捨てられてしまっていたのである。
「妖精配給会社」は星新一のショートショート集。星新一には中高生の時にはまって、50冊ぐらいは読んだと思う。長編もあるが、やはりショートショートである。したがって徹夜してまで読むことはないが、初めのころに「おーい でてこーい」(「ボッコちゃん」収録)を読んだ時の衝撃は忘れられない。
星新一作品のレビューが中心の「きまぐれ新話」というブログ(関係ない話も内容が深い)を毎日読んでいるのだが、最近「妖精配給会社」に入っている「ひとつの装置」というショートショートのレビューがあった。私はこの作品のことをすっかり忘れていた。当時あれだけ心に残った話だったのに。心の片隅に埋まっていた感情を掘り起こされたような気分である。あらすじは完全に思い出したが、どうしても現物を読みたくなってきた。ショートショートなので立ち読みでも読めるが、こうなったら手元に置いておきたい。
3冊届いたら真っ先に「ひとつの装置」を読んで、あとの作品は徹夜せずにボチボチ読むつもりである。