全脳自由帳

より考えるために書く

環境問題にどう関わるか

私は環境問題に対しては、世界中で起こっていることを聞けば聞くほど「もう何をやってもどうせダメ」という無力感を覚えるばかりで、力が湧いてこなかった。「地球環境に対して自分のやれることをやろう」という言葉を聞くたび、「それではダメだろう」という気持ちになるのである。

最近、伊勢谷友介の本を読んだ。

社会彫刻

社会彫刻

 

彼は、俳優・映画監督として活躍しているだけでなく、リバース・プロジェクト(Rebirth Project)という会社を立ち上げて、様々な活動を行っている。オーガニック・コットン製のTシャツや生地再利用デニム(私には「ジーンズ」「ジーパン」という言い方の方がスッキリくるのだが…)の製作、被災地復興や地域活性化の支援、現代版松下村塾など。

いろんなインタビューで、彼は「人類が地球に生き残るためのことをする」ことが自分の生きる意味だと言っている。彼のすべての仕事はそのためと位置づけられているようだ。俳優や映画監督の仕事もそこにつながっているのだという。

logmi.jp

オーガニック・コットン、生地再利用。このあたりは環境問題の範疇に入る。

この本や伊勢谷氏のインタビューに触発されて(それだけではなく、いろんな人と話した結果でもあるのだが)、私も「自分の生きる意味につながっていると実感できることを定めて、それとの関係で環境問題なり何なりを位置づけてみてはどうか?」と考えるようになった。

私の生きる意味はと考えると、人の(大上段に振りかぶると、人類の)リテラシーを上げる、ということにあると感じている。そこにつながることをやっていけばいいのではないか。たとえば科学的に考えることを伝える、人や集団の力を引き出す、などなど。自分がそれをやることが地球や人類にとってどれだけのインパクトがあるかはおいといて、まずはそういう行動を起こしてみるのが先かなという気に(やっと)なっている。

今年最後の更新。来年は、自分が活かされていると今年よりも実感できる年にしたい。