米中毒別館

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

朽ちる散る落ちる(森博嗣)

朽ちる散る落ちる (講談社文庫)

朽ちる散る落ちる (講談社文庫)

Vシリーズ第9作。

土井超音波研究所の地下に隠された謎の施設。絶対に出入り不可能な地下密室で奇妙な状態の死体が発見された。一方、数学者・小田原の示唆により紅子は周防教授に会う。彼は、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が殺されていたと語った。空前の地下密室と前代未聞の宇宙密室の秘密を暴くVシリーズ第9作。

六人の超音波科学者」の続編とも言える作品。今回もトリックはシンプル。森作品らしいものだった。他の作家の有名作品を思い出したりもする。

死体にまつわる人間ドラマについては、あまりピンとはこなかったものの、森作品らしい「愛の形」だとは思う。レギュラーメンバーもからめてうまく構築された話ではある。人間関係がちょっとややこしくなってきた感はあるが。