米中毒別館

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

数学ガール 乱択アルゴリズム(結城浩)

数学ガール/乱択アルゴリズム (数学ガールシリーズ 4)

数学ガール/乱択アルゴリズム (数学ガールシリーズ 4)

数学ガール」の第4巻。昨年3月の発売のすぐ後に読み終えていたのだが、感想を書くのが今になってしまった。

以前のエントリでも書いたのだが、純粋な(?)数学の話ではなくてプログラミングに関係の深そうなテーマになるとは意外だった。各章のタイトルと、補足として章の内容の要約を書くと以下のようになる。

特に勉強になったのは以下の3つ。

  • とかく直感でとらえにくい「確率」を公理系で定義すること
    「無限個」と同じく、しょせん直感では理解し得ないものだということがわかった気がする。
  • 「オーダー」のちゃんとした考え方、定義
    今までいい加減に使っていた。おまけにもっぱらO記法だけで、ΘやΩは使ってなかったし。
  • 乱択アルゴリズム
    探索のアルゴリズムに確率や乱数を導入するというのは興味深い。

全体的に、前3巻に比べて難易度は下がったが胸キュン度は増した感じ。彼女たち(特にミルカさん)がどうなっていくのかにも目が離せない。

乱択アルゴリズムはとても興味深かったのだが、コンピュータのアルゴリズムでしかも失敗も見越したもの(ただし失敗の確率を小さく抑えられていることがポイント)となると、急に現実世界に引き戻された印象はある。次はまた純粋な数学の世界を冒険するようなテーマがいいな... と思っていたら、次巻はガロア理論だとのこと。

やった、これは楽しみ。再び「人(数学者)」に焦点が当たったテーマである。以前のエントリに書いたように「ガロアの群論」「ガロア理論入門」を読まないといけないのだが、数学ガール第5巻を待つことにしよう。

第2・3巻に対応するコミックも買った。描いている人が違うので違った味わいがある。

数学ガール ゲーデルの不完全性定理1 (MFコミックス アライブシリーズ)

数学ガール ゲーデルの不完全性定理1 (MFコミックス アライブシリーズ)

数学ガール ゲーデルの不完全性定理 2 (MFコミックス アライブシリーズ)

数学ガール ゲーデルの不完全性定理 2 (MFコミックス アライブシリーズ)

近々発売されるフェルマー第2巻も購入予定。