米中毒別館

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

タイトルマッチ(岡嶋二人)

タイトルマッチ (講談社文庫)

タイトルマッチ (講談社文庫)

岡嶋二人作品を順に読む。これは1984年の第4作。

元世界ジュニア・ウェルター級のチャンピオン最上永吉の息子が誘拐された。彼を破ったジャクソンに義弟が挑むタイトルマッチ二日前の事だった。犯人の要求は、“相手をノックアウトで倒せ。さもなくば子供の命はない”。犯人の狙いは何か。意想外の脅迫に翻弄される捜査陣。ラストまで一気のノンストップ長編推理。

誘拐ものだが、身代金の受け渡しなどの定番の展開を入れずに話を進めるところはさすがにうまい。ボクシングの試合のところは臨場感たっぷりなので、読者としてはそこが熱くなるところなのかもしれないが、私はなぜかあまり乗れなかった。ただしさすがにスピード感はある。トリックは普通か。