米中毒別館

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

ツイッターノミクス(タラ・ハント)

ツイッターノミクス TwitterNomics

ツイッターノミクス TwitterNomics

Amazonの紹介文より。

豊富なアメリカの事例をもとに
著者自らの体験から書き起こされた新しいビジネスの本。
「これはTwitterについての本ではない
Twitterに代表されるウェブ2・0に花開いた数々のツール
ブログ、ポッドキャストSNS,wikiソーシャルブックマークetc
で、私たちの世界のルールがどう変わったかを革命的に教える本だ!」(解説の津田大介氏)

この安っぽい紹介文で気づくべきだった。ソーシャルメディアとビジネスや個人との関係について深く分析・考察した本かと思っていたのだが、期待はずれ。半分「ネットを使って成功するには」のハウツー本になっている。読み進めるうちにだんだん集中力がなくなってきて、後半は太字で書かれているところと世間の成功事例の主要部分を中心に飛ばし読み。

「アップルはなぜ人をわくわくさせるのか」という章がある。いろんなところで語られているこのテーマで書く(しかも直接的にはこの本の主旨に合っているとは思えない)からには何か新味があるのかと思ったら、どこかで読んだようなことばかりだった。ガッカリ。

"TwitterNomics"というのが原題かと思ったら違った。原題は"The Whuffie Factor"。Whuffie(ウッフィー)というのは、ソーシャルネットワーク上の人間同士で作られる信頼・尊敬・評価のこと。

中身はこの「ウッフィー」が主題なのに、邦題は「ツイッターノミクス」。どうやらこれは邦題のためにわざわざ作った和製英単語らしい。ツイッターのことは大して書いていないのに。ツイッター人気を利用して売ろうという魂胆が見える。あざとい。

日本語訳だけはうまい。内容をちゃんと理解した上で読みやすい日本語にしようとしているのが見てとれた。

著者のインタビューが以下で読める。

2010.4.18追記

この本について書かれたブログエントリやつぶやきをいろいろ見てみると、「よかった」と書いている人が多い。こういうときは一歩引いて「なぜ自分は期待はずれだと思ったのに他の人はよかったと言っているのか?」と考えてみるのが、ソーシャルメディア/ネットワークを活用する1つの方法かもしれない。